
文部科学省補助事業「教材等研究・開発等」
大学進学準備教育シラバスの再考 —「日本留学のための新たな試験」への対応課題を中心に(1)
本研究は、コミュニカ学院の大学進学準備コースにおける現行の教育シラバスを整理し、平成14年度より実施される「日本留学のための新たな試験」に対応するため、教育シラバス見直しのための具体的な課題を検討することを目的とする。 この研究を行う理由は、上述の新試験に対応したコースディベロップメントが急務であると考えたためである。本研究の効果としては、学部進学を目的とする学習者への教育内容の整理と見直しによって、進学をめぐる環境変化に対応した教育の改善が期待される。
研究の1年目となる平成12年度は、現行の教育シラバスの整理と新試験対応の課題を明確にする作業を行う。
ここで明らかになった課題をもとに、2年目となる平成13年度には、教育カリキュラム(パイロット版)を作成し、試行する。平成14年度はさらに、新試験受験者の受験結果より教育カリキュラム(パイロット版)のカリキュラムエバリエーションを行う計画となっている。
新試験において要求される知識やスキルの効果的・効率的な習得を実現するために、現行のシラバスをどのようにカリキュラムとして具体化するかという問題がある。学習者が潜在的に持っている課題遂行能力を、日本語という非母語を通じて掘り起こし実現するにはどのような教育が最も効果的なのであろうか。新試験での出題が予測される類の問題をそのままそこで測定される能力の開発につながるわけではない。更に新試験では、じっくり考えれば解くことができるというレベルに留まらず、相当のスピードで効率よく課題処理を行っていくことが要求されるので、その点に対応し得る良質の教材を退寮に確保する必要もある。
現行の教育シラバス整理を通じて、以上のような諸課題が明らかになった。来年度のカリキュラム(パイロット版)作成を通じて解決していくことが望まれる課題である。